6月 28, 2023
【東北大学】東京湾上空で発生した晴天乱気流をスーパーコンピュータ「富岳」で再現
名古屋大学宇宙地球環境研究所特任助教の吉村僚一氏(研究当時:東北大学流体科学研究所・東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻)および東北大学流体科学研究所の焼野藍子助教、同大学大学院理学研究科の伊藤純至准教授らは、冬季の東京湾上空3-4 kmでしばしば発生する晴天乱気流事例について、数値気象モデルで格子幅を35 mまで狭めた超高解像シミュレーションを実施し、乱気流の様子を再現した。また、当時の飛行機が記録した揺れデータと比較することで、再現した乱気流が正しいかを調べた。35 m級の解像度で再現した高高度の大気中の乱流現象を観測データにより検証する取り組みはなく、世界初の成果という。高高度で発生した現実の乱気流事例を対象とした乱気流の計算例は少なく、実際の乱気流の観測データとの比較は初めての試みとのこと。
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ソース:東北大学