世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


8月 6, 2013

スティーブ・スコット、NVIDIAからGoogleに移籍

HPCwire Japan

Alex Woodie

スティーブ・スコットが、NVIDIAのGPUビジネスの最高技術責任者としての彼の仕事を辞職し、大規模システムを構築するためGoogleへ移籍した。正確には不明だが、以前にCrayのインターコネコトの設計を行っていたスコットが、インターネットの巨人で何をするのか、しかし賢いお金は何か大きなものである。

スコットは、NVIDIAがTesla GPUを造ることに尽力し、HPC市場へ参入することに取り組んでいた2011年に同社に入社した。彼のHPCアーキテクチャへの深いレベルの理解と共に、スコットはクレイのようなスーパーコンピュータメーカーと協力し、それらのシステムアーキテクチャへのGPUを統合する同社の努力の鍵となった。

NVIDIAは、1992年から2011年までCrayでスーパーコンピュータ・インターコネクトを設計するために19年間を過ごしたスコットのキャリアのための異なった方向性を示した。Crayは、スコットが設計を支援したGeminiとAriesインターコネクトを含むインターコネクト事業を2012年にIntelへ売却した。

今、スコットのキャリアは、正確にどの方向かは明らかではないが、別の方向へ向けている。The Registerのシステム編集者であるティモシー・プリケット・モーガンに尋ねた時、伝えるところによれば、彼はシリコンバレーの会社のために「新しいGoogleシステムに取り組んでいる」と返答し、彼がGoogleで起きているであろうこと、そしてその時点でそれを残した。

しかし、それは多くの憶測の余地を残している。Googleは、地球上で最大級のクラスタのいくつかを運用しているが、それらはスーパーコンピュータの類いではない。同社は、独自のX86ベースのシステムを設計・構築し、その性能はGoogleの様々な事業にとって明らかに重要であるが、そのワークロードはスコットがこの時点まで彼のキャリアの大部分の期間で働いているものとは別の種類のものである。

憶測は、将来的に、スコットのような才能のある人々は、必然的に発生する歪みを滑らかにするために必要とされ、技術や技法として、HPCシステムメーカーは、一般的なシステム市場で大事に至るような大きなHPCワークロードのパフォーマンスとスループットを強化するために彼らを利用する。Googleはこの傾向の最先端におり、故にビジネスで最も有望な知性の持ち主の一人を妨げる事を望んでいるようだ。

スコットはTesla GPUのアーキテクチャとロードマップを担当していた。NVIDIAは、スコットの退職に際し、その職務を引き継ぐため、CTOのビル・ダリー、GPUアーキテクトのヨナ・アルベン、Teslaアクセラレーテッド・コンピューティング・ビジネスユニットのゼネラルマネージャーのスミット・グプタ、を含む他の人に頼ることになるだろう。