Google、量子コンピューティングプログラムを拡大
Tiffany Trader

Googleとカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)はパワーとスピードでスーパーコンピューティングの展望を劇的に変える可能性を秘めた超高速な「量子」コンピュータチップについての提携をしている。
検索の巨人は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の著名な研究者John Martinisと彼のチームが、量子人工知能チームの最も新しいメンバーになることを火曜日に発表した。Googleのエンジニアリングディレクター、Hartmut Nevenは、新たな雇用は「超伝導エレクトロニクスに基づいて新たな量子情報プロセッサを設計し、構築するためのハードウェアイニシアチブ」 の一部であると書いている。
量子コンピューティングでの先駆的第一人者と評判のUCSBの物理学教授、Martinisは、GoogleとUCSBの共同従業員で彼のチームメンバー約20名となるだろうとWall Street Journalに語った。
Googleは、量子性が紛争下にあった間も、D-Waveの「量子コンピューティング」技術に投資した最初の企業のひとつだった。 2013年5月、Googleは、NASA Ames研究センターと大学宇宙研究協会(USRA)との提携して量子人工知能研究所を立ち上げた。研究所では、509-qubitのVesuvius 6(V6)プロセッサを背景としたD-Wave2つのコンピュータが収容され、チームは伝統的なスーパーコンピュータの範囲を超えて最適化問題を調査するために使用している
「統合化ハードウェアグループの量子AIチームは、現在、D-Wave量子アニーリングアーキテクチャからの私たちの教訓と同様に、最近の理論的洞察力を基に量子最適化と推論プロセッサのための新しいデザインを実装し、テストすることができる予定です。」とNevenは述べている。
今年初め、UCSBチームは、超伝導量子ビットのマルチプロセッサをベースにした実験システムを作成し、前例のないレベルの信頼性を示した。アーキテクチャは、「汎用量子コンピュータ」代表的なものであり、多くの異なる種類のアルゴリズムを扱うことができるもにであった。これは、最適化タイプの問題に限定されているD-Waveのような量子アニーリングマシンとは対照的である。Wall Street Journaの一記事の中でMartinisは、彼の仕事が「相補的に…D-Waveは何をやっているのか。」を熟慮したと述べている。
Nevenによると、Googleは、D-Waveの科学者と協力を続けて、1,000-qubit「Washington」プロセッサにアップグレードすることを予定しているD-Waveマシンで実験している。