6月 25, 2014
KISTI、2015年に数十ペタフロップスのスパコンを導入か?
西 克也

韓国のKISTI(韓国科学技術情報研究院)は早ければ2015年内にも数十ペタフロップスクラスのスパコンを導入する模様。ドイツ、ライプチヒで開催中のInternational Supercomputing Conferenceにおいて、中国Inspur社主催のワークショップが開催され、韓国のKISTIが同国のスパコン戦略について説明した。
KISTIは現在新しいスーパーコンピュータ棟を建設中で2015年2月に完成予定だ。2階建てで総面積は7,780平米。新しいスパコンはこの棟に設置予定で、2015年度の購入予算を現在申請中とのことだ。性能は2桁ペタフロップス規模を目指しているとの説明であった。
韓国は2009年のTOP500リストに韓国のスパコンが1台も無くなったことを憂慮し、「国家超高性能コンピュータ活用および育成に関する法律」が2011年に制定されている。この法律はTOP500のリスト中に10台の韓国システムをエントリーさせることを目標としている。10台の中には韓国気象庁とKISTIのシステムも含まれている。最終的にはスパコンのための国家予算規模を年間4千万米ドルから6千万米ドル程度とする計画だ。また2020年には「Super Korea 2020」と呼ばれる2百万米ドル規模のスパコンの導入も検討されている。