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2月 14, 2024

【北海道大学】学際大規模計算機システム【入札締切 4/15】

HPCwire Japan

機関名

北海道大学

件名

学際大規模計算機システム

調達方式

借入

借入期間

2025年4月1日~2030年3月31日

これまでの流れ

手続き 公示日 説明会開催日 締切日
入札 2024/2/14

2024/2/21 14:00

北海道大学情報基盤センター北館4階会議室

入札:2024/4/15 17:00
開札:2024/6/21 14:00
意見招請 2023/2/13 2023/2/21 10:00
北海道大学情報基盤センター北館会議室(4階)
2023/4/13 17:00
資料招請 2022/8/1 2022/8/8 13:30
北海道大学情報基盤センター北館4階会議室
2022/9/12 17:00

 

主な仕様(資料招請時)

A スーパーコンピュータシステム
スーパーコンピュータシステムは、演算サブシステムとストレージシステム、及びこれらを有機的に連携し安定かつ効率的に運用するために必要なその他の設備(ハードウェア及びソフトウェア)により構成されるものとする。

① 演算サブシステム

A-1 演算サブシステムは複数の計算ノードで構成されるノードクラスタ型並列計算機であること。ここで、計算ノードまたはノードとは、主記憶を共有する複数のCPUコアから構成される演算システムであると定義する。また、一部の計算ノードはGPU(Graphics Processing Unit)を備えるものとし、これらをGPUノードと呼び、GPUを有しないノードをCPUノードと呼ぶ。
A-2 各計算ノードは複数のマルチコアプロセッサと512GiByte以上の容量を有する主記憶を備え、その理論ピーク演算性能がCPUノード、5TFLOPS以上(倍精度浮動小数点演算)、GPUノード、240TFLOPS以上(倍精度浮動小数点演算)であること。
A-3 ノードあたりの主記憶アクセスバンド幅の理論ピーク値の総計が600GByte/秒以上であること。
A-4 ノード毎に300GiByte以上の物理容量を有するSSD又はそれと同等の性能を有する二次記憶装置を備えること。
A-5 演算サブシステム全体で30PFLOPS以上(倍精度浮動小数点演算)の理論ピーク演算性能と375TiByte以上の主記憶を有すること。
A-6 ノード間相互接続網のデータ転送速度の理論ピーク値がCPUノードについては、ノードあたり50GByte/秒以上、GPUノードについては100GByte/秒以上であること。また、CPUノード間およびGPUノード間のそれぞれの相互接続網がフルバイセクションバンド幅を実現する構成となっていること。演算サブシステムをCPUノードとGPUノードに2分割した際のバイセクションバンド幅が4TByte/秒以上であること。
A-7 各ノードはハードウェア管理機構及び動作状態を監視するソフトウェアを有すること。
A-8 演算サブシステム全体のピーク消費電力が1.2MW以下であること。
A-9 項番②に示すソフトウェアスタックを有すること。

② ソフトウェアスタック

A-10 自動並列化機能及びOpenMP5.0以上に対応したFortran、C、C++の処理系を有すること。
A-11 Java及びPythonの処理系を有すること。
A-12 高性能な並列数値計算ライブラリ、プログラム開発環境及びデバッガを有すること。
A-13 MPI3.1以上に対応した並列プログラミングライブラリを有すること。
A-14 UNIX系のオペレーティングシステムを有すること。
A-15 インタラクティブ処理及びバッチ処理の双方を可能とするソフトウェアを有すること。
A-16 現有システムと同様の運用、即ち従量制による運用及びある特定のユーザグループに一定の資源の占有を許す定額グループ制の運用を可能とするジョブ管理ソフトウェアを有すること。

③ ストレージシステム

A-17 総容量32PByte以上のディスクアレイ装置を有すること。
A-18 演算サブシステムとの間のデータ転送速度の総計が500GByte/秒以上であること。
A-19 ストレージシステム全体のピーク消費電力が120kW以下であること。

④ 共通項目

A-20 現有システムの主要アプリケーションプログラムの移植支援及びチューニングを行うこと。
A-21 多様なアプリケーションソフトウェア及びフリーソフトウェアを有すること。
A-22 認証、課金、利用統計処理を行うユーザ管理機能を有すること。
A-23 北海道大学の学内ネットワークに接続されること。

B クラウドシステム

クラウドシステムは、学内設置のサーバシステムとストレージシステム及び遠隔設置のアーカイブシステムの三つで構成すること。

B-1 学内設置のサーバシステムとして、総計5,000コア以上、定格動作周波数2GHz以上のCPU性能、及び総計15TByte以上、転送性能4,800MT/s以上の主記憶を有すること。また、サーバ起動用ストレージとして、250TByte以上の物理ストレージ容量、サーバを15分以内で起動可能な高アクセス性能を有すること。
B-2 既設の学内ネットワーク及びSINET6と100Gbps級の高速ネットワークで接続すること。また、内部ネットワークも100Gbps級とし、利用者ごとに分離可能な仮想ネットワーク機能を有すること。
B-3 ストレージシステムとして、2PByte以上の物理ストレージ容量を有し、Webや専用クライアントソフトウェアを通じて多数のデバイスからアクセス可能なオンラインストレージ技術に基づく、高アクセス性能及び信頼性を有するストレージシステムとすること。
B-4 遠隔拠点設置の遠隔アーカイブシステムを有すること。本システムはアーカイブ容量5PByte以上とし、既存の遠隔アーカイブシステムからのデータ移行を実施すること。
B-5 サーバシステムのソフトウェア環境は、Kubernetesによるコンテナ基盤、仮想マシン技術に基づくオンプレミスのクラウド基盤、またはハイパーコンバージドシステムのいずれかで実現すること。
B-6 プロセッサによるメモリ暗号化技術、ストレージ暗号化技術、ネットワーク通信暗号化技術に基づくセキュリティ・プライバシー保護機能を有すること。
B-7 既存のパブリッククラウドサービスとの連携に配慮すること。

C その他

C-1 スーパーコンピュータシステム及びクラウドシステムの利用・運用管理を円滑に行える利用・運用管理支援システムを有すること。
C-2 ハードウェア及びソフトウェアの信頼性が高く、24時間365日の連続したサービスが安定的に行えること。
C-3 導入システムで利用できるトランスは計算機用として0.75MVAが2台、0.5MVAが1台の計2MVA、冷却設備用として0.75MVAが1台である。省電力、省スペース、管理自動化、運用支援など、システム全体としての運用コストを最小化するシステム基盤、サポート体制を有すること。
C-4 ハードウェア及びソフトウェアの保守支援体制を有し、 システムの障害対策及びセキュリティ対応がなされていること。
C-5 現有システム上の利用者データ及びファイル資産、ソフトウェア資産、サーバ環境やネットワークなどの設定情報を含む運用システムを、本システムへと移行すること。

 

これまでのシステム調達結果

件名 学際大規模計算機システム
調達方法 借入
落札日 2018/4/26
落札業者 富士通株式会社
落札価格 63,180,000円/月額 (税抜き:58,500,000円)
備考 借入期間:2018/12/1から 2023/11/30

 

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