世界のスーパーコンピュータとそれを動かす人々


新・HPCの歩み50年

新HPCの歩み(第155回)-1998年(d)-

9月 18, 2023 |

アメリカではPITACが中間報告を出し、即戦力の研究ばかりではなく、長期的な視野に立ってリスクを含む研究、とくに基礎研究に投資すべきだと論じた。アメリカはNCARへの日本機の導入をあくまで阻止し、Bill Buzbeeは Read more…

新HPCの歩み(第154回)-1998年(c)-

9月 11, 2023 |

日本ではSX-5やSR8000が発表される。MPI-2の規格が公表される。HPF User Group MeetingがPortoで開催され、日本のHPF合同検討会からはHPF/JAの仕様案を発表した。Unixを標準化す Read more…

新HPCの歩み(第153回)-1998年(b)-

9月 4, 2023 |

高田俊和を中心とするグループは量子論的分子動力学に基づいて化学反応における分子の動きを可視化するバーチャル・マイクロスコープを発表する。日立、日本電気、日本IBM、富士通のユーザグループが多くの参加者を得てシンポジウムを Read more…

新HPCの歩み(第152回)-1998年(a)-

8月 28, 2023 |

日本では科学技術会議の情報科学技術部会の議論が続き、JSTでは初めての計算科学技術分野のプロジェクトACT-JSTが始まった。地球シミュレータ計画では原研が開発中核機関に加わり、巨大なシステム構成が開示された。渡辺貞氏は Read more…

新HPCの歩み(第151回)-1997年(i)-

8月 7, 2023 |

前年SGI社に併合されたCray社は、ますます高性能なT3Eを売り出す。Intel社はPentium IIを、Sun Microsystems社はUltraSPARC II発売した。Tera Computer社のMTAは Read more…

新HPCの歩み(第150回)-1997年(h)-

7月 31, 2023 |

今回は、HPFがBoFとしてではなく、technical session のテーマとして現れ、4件の論文が採択された。Columbia大学の格子ゲージ専用機QCDSPの発表もあった。Gordon Bell賞のピーク性能賞 Read more…

新HPCの歩み(第149回)-1997年(g)-

7月 24, 2023 |

SC97では500語のアブストラクトで論文募集したが、これは大失敗であった。教育プログラムではプルトニウムを発見したDr. Glenn Seaborgが講演した。日米貿易摩擦が激しくなっていたが、日本の3社(日本電気、富 Read more…

新HPCの歩み(第148回)-1997年(f)-

7月 17, 2023 |

ICS 1997で筑波大学のグループがCP-PACSについて詳しい発表を行った。米欧で交互に開かれている計算物理学国際会議PC’97がUC Santa Cruzで開催され、筆者はCP-PACSについて講演した。MPU業界 Read more…

新HPCの歩み(第147回)-1997年(e)-

7月 10, 2023 |

San Joseで開かれた小さなワークショップにおいて、日本のHPCの現状がアメリカ側の参加者に開示された。2回目のHPC AsiaがSeoulで開催され、チュートリアルと並行してThe First Cenju Work Read more…

新HPCの歩み(第146回)-1997年(d)-

7月 3, 2023 |

三浦謙一はITCにおいて、富士通を代表し「日本のスーパーコンピュータはアメリカの産業に損害を与えていない」と証言した。Bill BuzbeeはSX-4排斥の動きを批判してアメリカの学界の損失であると嘆き、NCARの職を辞 Read more…