HPCの歩み50年
日本は第2世代のベクトルスーパーコンピュータの時代に入りつつあり、まず日立はS-820を発表した。またこの年、日本において、私企業で多機種のスーパーコンピュータを集めたセンターが2つも設立された。筆者としての大事件は、科 Read more…
中国の動き「863計画」 中国のHPCを語るとき呪文のように繰り返されるのが“863”計画である。これは、1986年3月、鄧小平国家主席の決断により、国務院が、応用ハイテク分野を推進する「高技術研究発展計画」を批准したも Read more…
1986年の筆者の最大の思い出は、星野氏を中心とするQCD専用コンピュータ開発プロジェクトが、科研費特別推進のヒアリングで大論争の末討ち死にしたことである。ドイツではISCの前身であるMannheim Supercomp Read more…
世界の学界の動き 1) IEEE 754(IEEE浮動小数演算標準) IEEE/CS標準化委員会は、1985年3月21日にIEEE Std 754-1985 “IEEE Standard for Binary Float Read more…
ベクトルスーパーコンピュータの性能向上は続く。富士通は上位機種VP-400を発表、日本電気はSX-2を出荷、Cray Research社はCray-2を製造した。この年のアメリカのNCARのスーパーコンピュータ導入案件で Read more…
日本の大学の研究者は、やっと数百MFlopsのスーパーコンピュータを使えるようになった。前年10月の東大に続いて、4月にはVP-100が京都大学大型計算機センターに設置された(翌年VP-200に更新)。またこの年、村井純 Read more…
小柳義夫(神戸大学特命教授) 国内の動きは前回に述べたので、国外に移る。 中国の動き(銀河1号) 中国が初めて登場する。10年余にわたって中国を政治混乱に陥れた文化大革命は1976年10月6日の四人組逮捕で終わったが、そ Read more…
小柳義夫(神戸大学特命教授) 日本でも本格的なベクトルコンピュータの時代が始まった。日立は S-810/20を10月に東大大型計算機センターに納入し、富士通は年末にVP-100を名古屋大学プラズマ研究所に出荷した。少し遅 Read more…
小柳義夫(神戸大学特命教授) アメリカの企業の動き 1) Cray Research社 Cray Research社は、Cray-1の改良であるCray X-MP/2を発表した。チーフエンジニアはSteve Chen(陳 Read more…
小柳義夫(神戸大学特命教授) この年の動きは日本とアメリカで対照的である。日本では、富士通がFACOM VP-100/200を、日立が同HITAC S-810を発表し、ベクトルコンピュータ全盛時代を予感させていた。他方ア Read more…